工事担任者【H29】 第2回 法規 第4問
第4問 次の各文章の 内に、それぞれの の解答群の中から、「端末設備等規則」に規定する内容に照らして最も適したものを選び、その番号を記せ。
(1) 移動電話端末は、発信に際して相手の端末設備からの応答を自動的に確認する場合にあっては、電気通信回線からの応答が確認できない場合選択信号送出終了後 (ア) 以内にチャネルを切断する信号を送出し、送信を停止する機能を備えなければならない。
① 30秒
② 1分(解答)
③ 2分
④ 3分
⑤ 4分
<正答>(1) 移動電話端末は、発信に際して相手の端末設備からの応答を自動的に確認する場合にあっては、電気通信回線からの応答が確認できない場合選択信号送出終了後 1分以内にチャネルを切断する信号を送出し、送信を停止する機能を備えなければならない。
(2) アナログ電話端末の「選択信号の条件」における押しボタンダイヤル信号について述べた次の二つの文章は、 (イ) 。
A 信号周波数偏差は、信号周波数の±1.5%以内でなければならない。
B 周期とは、信号送出時間とミニマムポーズの和をいい、その値は30ミリ秒以上でなければならない。(正:120ミリ秒)
① Aのみ正しい(解答)
② Bのみ正しい
③ AもBも正しい
④ AもBも正しくない
<正答>B 周期とは、信号送出時間とミニマムポーズの和をいい、その値は120ミリ秒以上でなければならない。
(3) アナログ電話端末の「基本的機能」、「発信の機能」、「緊急通報機能」、「送出電力」又は「漏話減衰量」について述べた次の文章のうち、誤っているものは、 (ウ) である。
① アナログ電話端末の直流回路は、発信又は応答を行うとき閉じ、通信が終了したとき開くものでなければならない。
② 自動的に選択信号を送出する場合にあっては、直流回路を閉じてから3秒以上経過後に選択信号の送出を開始するものであること。ただし、電気通信回線からの発信音又はこれに相当する可聴音を確認した後に選択信号を送出する場合にあっては、この限りでない。
③ アナログ電話端末であって、通話の用に供するものは、電気通信番号規則に規定する電気通信番号を用いた警察機関、海上保安機関又は消防機関への通報を発信する機能を備えなければならない。
④ アナログ電話端末の送出電力における不要送出レベルの許容範囲は、通話の用に供する場合を除き、4キロヘルツから8キロヘルツまでは、-40dBm以下でなければならない。(正:-20dbm)
⑤ 複数の電気通信回線と接続されるアナログ電話端末の回線相互間の漏話減衰量は、1,500ヘルツにおいて70デシベル以上でなければならない。
<正答>④ アナログ電話端末の送出電力における不要送出レベルの許容範囲は、通話の用に供する場合を除き、4キロヘルツから8キロヘルツまでは、-20dbm以下でなければならない。
【 アナログ電話端末の送出電力の許容範囲 】 第14条
アナログ電話端末の送出電力の許容範囲は、別表第3号のとおりとする
項目 | アナログ電話端末の送出電力の許容範囲 |
4KHzまでの送出電力 | -8dbm(平均レベル)以下で、かつ、0dbm(最大値)を超えないこと |
不要送出レベル (4KHzから8KHzまで) |
-20dbm以下 |
不要送出レベル (8KHzから12KHzまで) |
-40dbm |
不要送出レベル (12KHz以上の各4KHz帯域) |
-60dbm |
(4) 総合デジタル通信端末の「基本的機能」、「発信の機能」又は「電気的条件等」について述べた次の文章のうち、正しいものは、 (エ) である。
① 発信又は応答を行う場合にあっては、初期設定用のメッセージを送出するものであること。ただし、総務大臣が別に告示する場合はこの限りでない。(正:呼の設定を行うためのメッセージ又は当該メッセージに対応するためのメッセージを送出するもの)
② 通信を終了する場合にあっては、中断メッセージを送出するものであること。ただし、総務大臣が別に告示する場合はこの限りでない。(正:呼の切断、解放若しくは取消しを行うためのメッセージ又は当該メッセージに対応するためのメッセージ)
③ 発信に際して相手の端末設備からの応答を自動的に確認する場合にあっては、電気通信回線からの応答が確認できない場合呼設定メッセージ送出終了後2分以内に呼切断用メッセージを送出するものであること。(解答)
④ 総合デジタル通信端末は、電気通信回線に対して交流の電圧を加えるものであってはならない。(正:直流)
<正答>
① 発信又は応答を行う場合にあっては、呼の設定を行うためのメッセージ又は当該メッセージに対応するためのメッセージを送出するものであること。ただし、総務大臣が別に告示する場合はこの限りでない。
② 通信を終了する場合にあっては、呼の切断、解放若しくは取消しを行うためのメッセージ又は当該メッセージに対応するためのメッセージを送出するものであること。ただし、総務大臣が別に告示する場合はこの限りでない。
③ 発信に際して相手の端末設備からの応答を自動的に確認する場合にあっては、電気通信回線からの応答が確認できない場合呼設定メッセージ送出終了後2分以内に呼切断用メッセージを送出するものであること。
④ 総合デジタル通信端末は、電気通信回線に対して直流の電圧を加えるものであってはならない。
(5) 総合デジタル通信端末の「電気的条件等」及び「アナログ電話端末等と通信する場合の送出電力」について述べた次の二つの文章は、 (オ) 。
A 総合デジタル通信端末は、総務大臣が別に告示する電気的条件及び磁気的条件のいずれかの条件に適合するものでなければならない。(正:電気的条件及び光学的条件)
B 総合デジタル通信端末がアナログ電話端末等と通信する場合にあっては、通話の用に供する場合を除き、総合デジタル通信用設備とアナログ電話用設備との接続点においてデジタル信号をアナログ信号に変換した送出電力は、平均レベルで-3dBm以下でなければならない。(正しい)
① Aのみ正しい
② Bのみ正しい(解答)
③ AもBも正しい
④ AもBも正しくない
<正答>A 総合デジタル通信端末は、総務大臣が別に告示する電気的条件及び光学的条件のいずれかの条件に適合するものでなければならない。