工事担任者【H28】 第1回 法規 第3問

2016年2月28日

端末設備の接続に関する法規

第3問 次の各文章の 内に、それぞれの の解答群の中から、「端末設備等規則」に規定する内容に照らして最も適したものを選び、その番号を記せ。

(1) 用語について述べた次の文章のうち、正しいものは、 (ア) である。

① アナログ電話用設備とは、電話用設備であって、端末設備又は自営電気通信設備を接続する点において音声信号を入出力とするものをいう。(正:アナログ信号)
移動電話用設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、無線によって利用者に対する呼出し(これに付随する通報を含む。)を行うことを目的とする電気通信役務の用に供するものをいう。(正:無線呼出用設備)
③ 総合デジタル通信用設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、主として128キロビット毎秒を単位とするデジタル信号の伝送速度により、符号、音声その他の音響又は影像を統合して伝送交換することを目的とする電気通信役務の用に供するものをいう。(正:64キロビット毎秒)
④ 直流回路とは、端末設備又は自営電気通信設備を接続する点においてプラグジャック式の接続形式を有するアナログ電話用設備に接続して電気通信事業者の交換設備の動作の開始及び終了の制御を行うための回路をいう。(正:二線式)
⑤ デジタルデータ伝送用設備とは、電気通信事業の用に供する電気通信回線設備であって、デジタル方式により、専ら符号又は影像の伝送交換を目的とする電気通信役務の用に供するものをいう。(正解)

(2) 「鳴音の発生防止」について述べた次の二つの文章は、 (イ) 。

A 端末設備は、事業用電気通信設備との間で鳴音を発生することを防止するために電気通信事業者が定める条件を満たすものでなければならない。(正:総務大臣が別に告示する)
B 鳴音とは、電気的又は音響的結合により生ずる発振状態をいう。

① Aのみ正しい
② Bのみ正しい(正解)
③ AもBも正しい
④ AもBも正しくない

(3) 利用者が端末設備を事業用電気通信設備に接続する際に使用する線路及び保安器その他の機器と強電流電線との関係については (ウ) の規定に適合するものでなければならない。

① 工事担任者規則
② 事業用電気通信設備規則
③ 有線電気通信設備令(正解)
④ 電気通信事業法施行規則
⑤ 有線電気通信法施行規則

(4) 「端末設備内において電波を使用する端末設備」について述べた次の二つの文章は、 (エ) 。

A 使用する電波の周波数が空き状態であるかどうかについて、総務大臣が別に告示するところにより判定を行い、空き状態である場合にのみ通信路を設定するものであること。ただし、総務大臣が別に告示するものについては、この限りでない。
B 使用される無線設備は、一の筐体に収められており、かつ、気密性を保持できるものであきょうること。ただし、総務大臣が別に告示するものについては、この限りでない。(正:容易に開けることができないこと。)

① Aのみ正しい(正解)
② Bのみ正しい
③AもBも正しい
④ AもBも正しくない

(5) 安全性等について述べた次の文章のうち、誤っているものは、 (オ) である。

① 端末設備は、事業用電気通信設備から漏えいする通信の内容を意図的に識別する機能を有してはならない。
② 端末設備の機器は、その電源回路と筐体及びその電源回路と事業用電気通信設備との間において、使用電圧が300ボルト以下の場合にあっては、0.2メガオーム以上の絶縁抵抗を有しなければならない。
③ 端末設備の機器は、その電源回路と筐体及びその電源回路と事業用電気通信設備との間において、使用電圧が750ボルトを超える直流及び600ボルトを超える交流の場合にあっては、その使用電圧の1.5倍の電圧を連続して10分間加えたときこれに耐える絶縁耐力を有しなければならない。
④ 通話機能を有する端末設備は、通話中に受話器から過大な誘導雑音が発生することを防止する機能を備えなければならない。(正:音響衝撃)
⑤ 利用者が端末設備を事業用電気通信設備に接続する際に使用する線路及び保安器その他の機器の電線相互間及び電線と大地間の絶縁抵抗は、直流200ボルト以上の一の電圧で測定した値で1メガオーム以上でなければならない。