工事担任者【H25】 第2回 法規 第5問

2016年2月25日

第5問 次の各文章の 内に、それぞれの の解答群の中から、「有線電気通信設備令」、「有線電気通信設備令施行規則」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」又は「電子署名及び認証業務に関する法律」に規定する内容に照らして最も適したものを選び、その番号を記せ。ただし、 内の同じ記号は、同じ解答を示す。

(1) 有線電気通信設備令に規定する用語について述べた次の文章のうち、正しいものは、(ア) である。

① 電線とは、有線電気通信を行うための導体(絶縁物又は保護物で被覆されている場合は、これらの物を含む。)であって、強電流電線に重畳される通信回線に係るものをいう。
② 線路とは、送信の場所と受信の場所との間に設置されている電線及びこれに係る中継器その他の機器(これらを支持し、又は保蔵するための工作物を含む。)をいう。
③ 平衡度とは、通信回線の分界点と端末設備との間に起電力を加えた場合におけるこれらの間に生ずる電圧と通信回線の端子間に生ずる電圧との比をデシベルで表わしたものをいう。
④ 離隔距離とは、線路と他の物体(線路を含む。)の定常状態におけるこれらの物の間の距離をいう。

(2) 有線電気通信設備令において、強電流電線に重畳される通信回線は、次の(ⅰ)及び(ⅱ)により設置しなければならないと規定されている。(ⅰ) 重畳される部分とその他の部分 (イ) ようにすること。(ⅱ) 重畳される部分に異常電圧が生じた場合において、その他の部分を保護するため総務省令で定める保安装置を設置すること。

① とを安全に分離し、且つ、開閉できる
② との間に分界点を設け、責任の分界が明確になる
③ とは別個に監視し、一方が故障しても他方で監視が継続できる
④ とは容易に切り離すことができない

(3) 有線電気通信設備令及び有線電気通信設備令施行規則の「使用可能な電線の種類」において、有線電気通信設備に使用する電線は、絶縁電線又は (ウ) でなければならないが、絶縁電線又は (ウ) を使用することが困難な場合において、他人の設置する有線電気通信設備に妨害を与えるおそれがなく、かつ、人体に危害を及ぼし、又は物件に損傷を与えるおそれのないように設置する場合は、この限りでないと規定されている。

① 強電流絶縁電線
② 耐火電線
③ 強電流電線
④ ケーブル

(4) 不正アクセス行為の禁止等に関する法律に規定する事項について述べた次の二つの文章は、(エ) 。

A アクセス管理者とは、特定電子計算機の特定利用につき当該特定電子計算機の動作を管理する者をいう。
B アクセス制御機能を有する特定電子計算機に電気通信回線を通じて当該アクセス制御機能による特定利用の制限を免れることができる情報(識別符号であるものを除く。)又は指令を入力して当該特定電子計算機を作動させ、その制限されている特定利用をし得る状態にさせる行為(当該アクセス制御機能を付加したアクセス管理者がするもの及び当該アクセス管理者の承諾を得てするものを除く。)は、不正アクセス行為に該当する。

① Aのみ正しい
② Bのみ正しい
③ AもBも正しい
④ AもBも正しくない

(5) 電子署名及び認証業務に関する法律に規定する事項について述べた次の二つの文章は、(オ) 。

A この法律は、電子署名に関し、電磁的記録の真正な成立の推定、特定認証業務に関する認定の制度その他必要な事項を定めることにより、電子署名の円滑な利用の確保による情報の電磁的方式による流通及び情報処理の促進を図り、もって個人情報の保護及び電子商取引の健全な発展に寄与することを目的とする。
B 電磁的記録であって情報を表すために作成されたもの(公務員が職務上作成したものを除く。)は、当該電磁的記録に記録された情報について暗号化によるセキュリティ対策が行われているときは、真正に成立したものと推定する。

① Aのみ正しい
② Bのみ正しい
③ AもBも正しい
④ AもBも正しくない